北野坂備忘録

主にインストールやプログラミングのメモを載せています。

Rプログラミング本格入門: 達人データサイエンティストへの道

 いい本だったのでご紹介。


Rプログラミング本格入門: 達人データサイエンティストへの道

 「本格入門」とありますが「入門」ではなく「本格」派です。初心者向きではありません。内容紹介でも「中級者へ向けて書いた入門書」と書かれてあり「それは入門書ではないのでは……?」という気がします。実際にRを使って既に何度か頭を打った人向けです。

 第2章の「基本的なオブジェクト」で既に「あ、そーなの?」みたいな話がいっぱいありました。Rの基本的なオブジェクトである「ベクトル、行列、配列、リスト、データフレーム、関数」の6つをこれだけ理解できているひとはそんなにいないんじゃないでしょうか。

 あとは第8章「Rの内部を覗く」も良かった。遅延評価、コピー修正、レキシカルスコープ、環境について解説しています。特にレキシカルスコープは自分でRの関数を作る人のハマりどころ。なかなか思った通りの挙動をせず苦しめられた人も多いのでは。この章を読むとだいぶ見通しが良くなると思います。