イラストで学ぶ機械学習
イラストで学ぶ 機械学習 最小二乗法による識別モデル学習を中心に (KS情報科学専門書)
期待していたのとちょっと違いました。
「機械学習に関するイラストが豊富に載っている」のではなくて、「RPGツクール以下の謎疑似ファンタジー風イラストが大量の数式の間に無駄に散りばめられている」感じ。これはイラストレーターのせいではなくて企画段階の失敗でしょう。
あと、
・「数式入りのただのコラム」を「図」と言い張る。
・MATLABのプログラムがPCの絵の上に書いてあって(このセンスもかなり昭和的)とても見にくい。
などが残念な点。
図を使ってうまく説明できているなと思ったのは、
・第5章の「スパース学習」
・第6章の「ロバスト学習」
・第8章の「サポートベクトル分類」
ぐらい。特に第5章の「スパース学習」は分かりやすかった。
対して第5部の「発展的話題」はひたすら数式と格闘することになります。
結論として、全く初心者向きではありません。
冒頭に「本書は『機械学習』の入門書です」と書いてありますが、全然そんなことはないのです。
機械学習の入門書としては、今なら『データサイエンティスト養成読本:機械学習入門編』のほうをオススメします。
データサイエンティスト養成読本 機械学習入門編 (Software Design plus)