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北野坂備忘録

主にインストールやプログラミングのメモを載せています。

黄色本(PRML)は「機械学習」の本ではなく「ベイズ理論」の本である

 タイトルはいささか暴論ですが。


パターン認識と機械学習 上

 私はもともとこの本を「機械学習の教科書」だと思って読み始めました。タイトルが『パターン認識機械学習』ですからね。
 最初に無理矢理読み通した感想は「難しい、良く分からない」というものでした。
 ところが最近、ベイズ理論を勉強したいと思い、再びこの本を手に取ってみたところ……。
 前回よく分からなかったところが、手に取るように分かるようになりました。
 すべてが繋がって見えてくる。これは驚きです。

 もちろんこの本がベイズ理論に基づいた統一的な視点から書かれた本であることは前文にも明記されており、副タイトルも「ベイズ理論による統計的予測」と書かれています。
 しかしながら、この本の主テーマはむしろこの副題だと思うのです。「タイトルに偽りあり」と。
 この副タイトルは実は日本語版にしかないそうで、翻訳した方が心ある方で「このタイトルだけではマズイ」と判断されたのでしょう。よく映画で「日本に持ってくると洋画に本来のタイトルとは違う無茶苦茶なタイトルをつけられてしまう」という問題が発生しますが、この本は逆で副題のほうが日本語版タイトルで良かったと思います。

 「機械学習の本だ」と思って読むと「難しい」と感じ、

 「ベイズ理論の本だ」と思って読むと「目から鱗がポロポロ落ちていく」。

 そんな印象を受けました。

 以前から「機械学習の勉強をするのならば、この本は最初に読むべきではない」と感じていたのですが、その理論的な根拠が得られたと思います。
 この本は「機械学習」を「ベイズ理論」から「見直した」書籍であり、「ベイズ理論」を知らない、または勉強する気のない人間からすると極めて効率が悪い。「機械学習」と「ベイズ理論」の両方を一気に理解できる天才であれば良書なのでしょうが、普通の人はそうでないと思いますので、やはり他の機械学習本から勉強したほうがいいですし、私のようにベイズ理論を勉強したくなってから読んだほうが身につくと思います。