Amazonランキングと確率論:ロングテールの儚い真実
機械学習系の本ではないのですが、Amazonランキングについて書かれた本を紹介します。
こちらはAmazonランキングの中の人ではなく、ゴリッゴリの数理物理学者が確率論を駆使してAmazonランキングの謎を解き明かしていくという、いわば確率論を用いた推理小説のような本です。
Amazonランキングの謎を解く: 確率的な順位付けが教える売上の構造 (DOJIN選書)
もちろんこの本の中で展開されている数理モデルも面白いんですが、私が一番気になったのはロングテールの話。
今や「ロングテールと言えばAmazon」というぐらいの認識になっていますが(Wikipediaの「ロングテール」も例としてAmazonが挙げられている)、この本ではアマゾンがロングテールで儲けておらず、結局普通の書店と同じ「ビッグヒット」と呼ばれる部分で稼いでいることを明らかにしていきます。
「あれだけビジネス業界でもてはやされているロングテールが実はたいしたことなかった」という話を知って本当にビックリしました。